人任せにしないメンテナンス
専門家に任せているからメンテナンスは大丈夫!ではありません。薪ストーブは、電気やガスストーブのように、ON/OFFで稼働する暖房器具ではないのです。あたたかさや炎の美しさを味わえる反面、燃焼がうまくいかなかったり、煤が付着したりと、日ごろのメンテナンス結果が如実に出る製品です。ではどのようなことに気をつければよいのでしょうか。
扉の動きを見るメンテナンス
まず、ガラス扉の曇りが気になる場合は、濡れた布に灰をつけて磨くと、キレイになります。そのときに一緒に確認したいのが、開閉の動きチェックです。固くてスムーズに動かなかったり、鈍い音を伴うようなら、潤滑剤(スレッドコンパウンド)を注入して、なじませてください。扉は燃焼を保つ大事な入り口。扉がきちんと閉まって、気密性が保たれることが、良い燃焼に導きます。同様に空気調節レバーや、クイックベント(焚き付け専用レバー)の動きの調子も見てください。
扉の気密性は、ガスケットをチェック
扉の気密性を助けるために、扉周りに埋められているのがガスケットです。これが劣化すると隙間が空いて、炉内の燃焼を促す空気調節ができません。チェックは、扉に紙を挟んで抜き取ることができなければOK。またライターの炎や線香の煙が炉内に吸い込まれないようでしたら、気密性は確保できています。
もし、これが保たれていない場合は、ガスケットグルーを使って新しいガスケットに交換してください。作業のポイントは、古いガスケットグルーを、キレイに取り除いてからガスケットを貼り直すこと。金属のヘラやマイナスドライバーなどを使い、下地を傷つけないように古いガスケットグルーを除く方法があります。やり方はぜひお近くのディーラーやショールームでお尋ねください。