鋳物の良さを引き出すコーティング
日常に使う暖炉や薪ストーブは、メンテナンスの簡便さが大事なポイントです。ヨツール社が暖炉・薪ストーブの製品の本体に鋳物を使用しているのは、輻射熱をもたらす優れた蓄熱性と、扱いやすく耐久性のある寿命が長い素材だからです。そして、その機能性をさらにグレードアップするコーティングが、ヨツール独自のエナメル仕上げです。
ヨツール独自のエナメルコーティング
このエナメル仕上げとは、1950年にヨツール社が独自に開発した、製品の耐久性を高めるコーティングで、似たような技術にホウロウ製品や七宝焼きなどの技法があります。具体的には鋳物の溶解温度に近い1250℃もの高温で、ガラス質の被覆を本体の表面に焼きつけるもので、日常のお手入れが格段と楽になるコーティングです。
ヨツール社には、数十年前のエナメル仕上げの製品も保存されており、以前にその古い製品の状態を確認する機会に恵まれました。驚いたことに、美しく頑強なエナメルのコーティングに護られて、光沢はそのままに経年変化することなく展示されていました。
美しい光沢で、お手入れが簡単
ヨツールのエナメル仕上げは、その際立った光沢の上品さと、きめのあるなめらかな表面に定評があります。
日常の手入れはペイント仕上げとは異なり、クリーナーなどを使用せずに、濡らした布で汚れを落とした後、乾いた柔らかい布で拭き仕上げることで、光沢をそのまま維持できます。なお、表面に傷がついたときは、専用のリペアペイントを、使って補修してください。
ヨツールのエナメル仕上げが“炎のための最上の贈り物”と呼ばれるのは、エナメルの輝きの美しさと手入れの簡単さからです。このコーティングのために、どうしても価格は少し割高になりますが、長年にわたって私たちにあたたかな贈り物を届けてくれるのです。