技術 2023/2/1

暖房面積って何? 

導入機種と暖房面積との関係とは?

お客様から、よく質問を受けるのは、導入しようとする部屋の広さに相応しい機種と暖房面積の関係についてです。導入を考えている機種が、果たして設置場所を十分にあたためる能力があるのかということです。デザインや性能からお気に入りの機種を決めても、設置場所の広さや条件と暖房能力が見合っていなければ、それは相応しい機種とは言えないからです。

暖房面積は、MAXな燃焼から想定した計算

そもそも暖房面積は、どのように計算するのか、ヨツール製品の仕様を一覧にしたスペックからご説明しましょう。カタログまたはWEBページの製品スペック表をご覧ください。

たとえば、JØTUL F 400 ECOの最大出力は10.6kWです。そして、ヨツール製品の場合、暖房面積を導き出すには1kWあたり14.33㎡という基準になっています。これをもとに、下記のような計算で、約152㎡(約46坪)までの面積をあたためることができるという数値が導き出されるのです。

10.6kW×14.33㎡=151.8988㎡  約152㎡

JØTUL F 400 ECO スペック表より

あたたかさは、バランスの良い燃焼環境で

しかし、この計算によって出された暖房面積は、あくまで目安として捉えていただきたいのです。それは、最大出力によって導き出されたもので、無理のない通常の燃焼で得られたあたたかさの数値ではありません。そのため、定格出力でのバランスのよい暖房面積も頭に入れておく必要があります。

また、お住まいの地域の暖房器具使用時期の平均気温、RC住宅や木造住宅などの工法、断熱材、窓の構造、吹き抜け構造のあり、なしなど、建物の仕様によっても、選ぶべき機種が大きく違ってくることを知っておきましょう。具体的には、ショールームや正規代理店で設置場所の図面をもとにご相談ください。