技術 2022/11/29

煙突と換気のベストな関係

暖炉・薪ストーブ選びのひとつに、「外気導入システム」が導入できる機種を選択するケースが増えてきました。その背景には、最近の住まいが気密性や断熱性の高い、高性能住宅になってきていることが挙げられます。

昔の隙間風が入るような住まいは、自然な換気ができていました。しかし、最近の高性能住宅の場合は密閉空間ですから、カビなどが発生しないように室内の気圧を「負」にして、機械による24時間換気の設備が必要です。その環境下で、「外気導入システム」なしに薪ストーブを設置した場合は、煙突が給気口となり、煙が室内に逆流してしまう危険性があるのです。

煙突内にドラフトを起こす、給気が大事

ところで、薪1㎏を燃焼するのには5立方メートルの空気が必要と言われています。2リットルのペットボトルに換算すると、2500本という大量な空気が必要です。その空気を室内から自然に取り込むには限界があり、外部から専用の給気が必要ということがお分かりいただけると思います。

通常、薪を燃やすことでストーブ本体が熱くなり、それによって「ドラフト」という上昇気流が煙突内に起こり、外部に煙が排出されるのですが、それも先に上げた十分な給気がなければ実現できないわけです。

「外気導入システム」による換気計画

薪を燃焼させる空気を外気から取り込むのが「外気導入システム」。床や壁に空気穴を開けて、屋外から薪ストーブの炉内へ積極的に空気を取り込む給気を行うシステムです。メイクでは、「ヨツール・スキャン製品外気導入システム」として、数多くの導入セットや導入部材などを用意し、購入後の設置に向けたご提案をしています。

ヨツールパイプシステム製品カタログ(PDF)

「ヨツールパイプシステム製品カタログ」には、断熱二重煙突、シングル煙突、関連部材とともに、ヨツールとスキャンの本体機種に合わせた「外気導入システム」をご紹介しています。機種選びの際に、参考になさってください。