1900年代のデザイン:
実用性重視から炎の美しさを演出するデザインへ
その後もレリーフ装飾は受け継がれていきます。現在も販売され続けている機種、Jøtul F 602が誕生したのは1930年代。ノルウェー王家の紋章である「ノルウェーライオン」のレリーフが側面に配されたデザインは、今も変わらず人気があります。
1960年代になると、高い耐熱性能を備えたガラスが登場します。薪ストーブは火を閉じ込めるものから、“火を魅せるもの”へという概念が生まれ、視覚的な暖かさも重視されるようになっていきます。Jøtul F 602も鋳物扉からガラス扉になり、その後同様のモデルが増えていきました。
1920年頃のトロールストーブ220。調理もできる実用的ストーブ。森の精霊トロールを全面に装飾。トップで調理できるようになっており、使用しない場合は写真のようにデコレーティブトップでカバー。
1922年発売。建築家Gudolv Blakstad氏のデザイン。シンプルなラインが今までと異なり、大きな注目を集め、新しいトレンドとなった。
1940年生産された偉大なWood stove 602。建築家BlakstadとMunthe-Kaasが設計し、Ørnulf Bastが装飾を担当。シガー燃焼方式は新しく燃料を節約。戦時中のため大きな利点となる現在も販売中。
1950年代初頭、発売されたフリースタンディング暖炉PEIS(パイス)150。初のフリースタンディング暖炉。暖炉をそのまま容易に設置できるものとして、さらに炎をみれるモデルで人気を博した。