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技術 - 着火

完全な燃焼のため大切なこと
ドラフト
煙突が完全に冷めている場合は、まずドラフトを促すため、煙突を暖める必要があります。通常、暖かい空気を煙突内に入れて上昇気流をおこすために、約2分間本体の扉を開けると効果的です。また、着火材などに火をつけ、炉内の煙突入り口近くにかざし、内部を暖めてもよいでしょう。

設置の状況で、煙突が下降気流を生む場合があります。この場合、焚き付けの際に煙が部屋に逆流する恐れがあります。これは天候の変化や部屋の負圧が原因です。対策として、窓や給気口を開けましょう。まずは煙突内の空気の流れを変えることが重要です。
着火材
着火材を使用で簡単に着火できます。また、木の皮なども着火材としての役割を果たします。
燃焼
本体の燃焼調整レバー、そしてクイックベントのある機種はクイックベント(焚き付け専用レバー)も全開にしてください。中くらいの薪を炉内の両サイドに1本ずつ置きます。その上に焚き付け用の小枝を交差させ、さらにその上に中くらいの薪を1〜2本置きます。着火材は交差させた小枝の間に2〜3個差し込んでから点火します。火がついてよく燃えてきたら薪を足します。

薪を追加する場合は、あまり多くの薪を入れる必要はありません。必要以上の高い熱で煙突に負荷がかかってしまいます。また、もっとも避けたい燃焼は不完全燃焼で、炎がくすぶっている状態です。これは、煙突にタールや煤がつくだけでなく、環境にも良くありません。最適な燃焼とは、火がよく燃えており、煙突から出る煙はほとんど目に見えない状態を言います(完全燃焼)。ヨツールの製品は、1時間あたりの適切な薪の投入量を設定しています。詳しくは製品ページをご覧ください。
ここに注意!使用する薪には充分注意してください。塗装されているもの、薬品を注入しているもの、また塩素を含んでいる薪は決して使用しないでください。これらの薪を燃焼すると有害なガスを発生します。さらに海の流木も使用しないでください。この薪は燃焼すると塩素に変化する塩分を含んでいます。
オーバーヒーティング(過燃焼)
寒い家をできるだけ早く暖めようとするあまり、大量の薪と空気を入れてしまい、オーバーヒーティング(過燃焼)になる場合があります。オーバーヒーティングは、本体と煙突の両方にダメージを与えます。さらに火災の危険性も伴います。もし、ご使用の本体がエナメル塗装の場合、温度が高すぎてストーブが真っ赤になり、エナメル塗装にダメージを与えます。スクリューは焼け付き、ガスケットもボロボロになるでしょう。さらに内部部品が変形し、ストーブにヒビが入り、空気調整ができない制御不能な本体となる場合があります。過燃焼の危険性を充分にご理解いただき、さらに保証対象外であることをご注意ください。
基本的な燃焼
薪から出る燃焼ガスが燃えて目に見える炎となります。炎が徐々に消えても、炭は長い時間燃焼し続けます。落葉樹の乾燥した薪は適度な速度で、また永く赤く燃えます。成長が早く軽い木の薪は早く燃え尽きてしまいます。通常、1時間おきに薪を追加し、薪の量は燃焼室の2/3以上にならないように注意してください(燃料が薪の場合に限ります)。1時間あたりの薪の投入量は各機種に設定してあります。詳しくは製品ページをご覧ください。